大地震に遭遇したら

〜震災を生き延びて帰宅を目指すために〜

東京を襲う大地震も震源地による

東京を襲うかもしれない大地震

では、地震が来たら訓練通りの行動をとればよいか?

 

揺れ方や、被害の大きさによっては咄嗟の判断が難しいことさえあります。

そんな時は、やはり正確な情報を蓄積して判断する力を求められます。

 

2011年3月11日に、勤務や買い物、旅行などで東京の中心部にいた方は、おそらくあの時のイメージが強いのかもしれません。

震源が遠いものの規模が巨大であったため、強い揺れというものの体感が出来てしまっている可能性です。

 

しかし、関東付近の直下型地震が襲った場合はどうか。

1995年の阪神淡路大震災のように、都市の直下でM7.3の規模、深さ16kmという浅い場所での地震が起きた場合、おそらく耐震の対応がされていない中高層ビルは倒壊、もしくは低中層で潰れるなどの被害、木造住宅も倒壊の危険性が2011年の時より、圧倒的に多くなります。

 

さらに、問題は交通。

2011年の際は、当日に再開した路線もありましたが、直下型の場合は路盤の崩壊や架線に問題が生じるなど、走行自体が困難に陥るものと思われます。

そして、95年の神戸では地下鉄の駅が崩落しました。この時は営業再開まで1年を要しています。あれから耐震は見直されているとは思いますが、同じことが東京で起きれば…と考えてしまします。

 

さらに道路への飛散物が多くなったり、火災が各地で発生すればバスの運行もままなりません。

 

そうなると、徒歩の帰宅を目指すか、留まるか。

2011年よりも帰宅困難者が増加する可能性が高いわけです。

 

直下型の震源域によっては、その地域は壊滅し入ることさえできない状況であれば、

帰宅は迂回を迫られます。まさに正確な情報を持つか否かが、体力の消耗やさらにいえば生死までかかわることになってしますのです。

 

例えば、東京湾北部が震源であれば、湾岸地域一帯や下町の被害が大きくなりますが、

埼玉や多摩など離れれば被害は徐々に大きくなくなっていきます。

しかし、埼玉や多摩方面が震源だった場合、そちらへの帰宅を目指す方が危険を伴います。

 

であれば、安全を確保でき、数日は留まれそうな場所を探す。

これが判断の大きな分かれ目になりそうです。

 

ただ、2次災害で怖いのは火災。

火災にはくれぐれも注意する必要があります。

 

そういうポイントを勤務先などの近くに数箇所(1箇所ではなく)探しておくと、

混乱している中でも、慌てずに考えることができます。

 

以前も書きましたが、

震源地を知る

・規模を知る

震源の深さを知る

普段から知識をもっておくと、この情報によってイメージがある程度でき、

次の行動を考えることができるようになります。

 

<以前の記事です>

「判断する」

http://kitakukonnan.hatenablog.com/entry/20170126/1485385964

「規模を知る」

http://kitakukonnan.hatenablog.com/entry/20170130/1485739570