その時、どこにいるか
大地震が発生した時、あなたはどこにいるか。
すべてはその場所で運命は変わるでしょう。
《自宅の場合》
・築年数が1981年以前
・木造
・1階
上記はリスクが高い環境を指します。
築年数は建築法改正の前か後かで強度が変わる建造物が多いそうです。
木造住宅は阪神淡路や熊本で報道されましたが、地盤や断層次第で倒壊し1階部分が潰れる場合があります。
鉄筋や鉄骨でも1階は荷重が掛かるので、柱が少ないエントランスや駐車場がある場合は潰れやすいです。
木造アパートでは極力2階以上に住む。一軒家の場合は寝室を2階にすることでリスクは大きく変化します。
《勤務先の場合》
・築年数が1981年以前
・デスクまわりに書類などが詰まった高さのある棚やOA機器がある
・避難階段が建物にいる人数に見合った広さや本数か
上記がポイントです。
鉄筋のビルでも震源が近い場合、中層階や1階が潰れたり倒壊する場合があります。阪神淡路大震災の神戸で発生しています。
また、自らのデスクまわりに書類の棚などがある場合は下敷きになる場合がありますので、転倒防止策を講じる必要があります。
そして、ビルの避難経路は把握していますか?
低層で入居が少ないビルであれば避難人数は多くないので混乱は少ないですが、高層ビルで多数の企業が入っているビルなのに避難階段が狭い1経路のみの場合は大混雑で避難すらままならない可能性もあります。
火災が発生するとリスクは非常に高まります。
そのような環境の場合は、いち早く避難しないといけないため、備蓄品などはすぐに持ち出せるようにしなければいけません。
《外出先の場合》
ターミナル街に限ると
・地下
・映画館やホールなど柱の少ない建造物
・店舗
・電車
地下にとどまるのは危険しかありません。
火災や津波などに備えて、揺れが収まったタイミングで地上を目指します。
狭い出入口が多いので初動が大事です。
地上に出たらガラスなど落下物に注意が必要です。
柱の少ない建造物は天井が落下する場合があるので、すぐ動けない場合は頭を守ることを考えましょう。
店舗は意外と危険。天井や壁の装飾が落下しやすいのと、固定が甘い棚が倒れる可能性も。
なるべく柱近くの物が少ない場所で頭を守りましょう。
電車の中は駅か否かで変わりますが、ホーム以外にむやみに出るのは危険ですので、乗務員の指示に従うしかないため初動は遅くなりそうです。
地下鉄の場合はホームに出たら地上を目指しましょう。
それぞれの場所で揺れの被害を回避して、2次災害から身を守るか。
考えすぎるのもよくありませんが、せめて自宅や勤務先など過ごす時間が多い場合は対策を考えてみてはいかがでしょう。